ゲラデミー賞

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第1回

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■記念すべき第1回ゲラデミー賞。 その【作品賞】に輝いたのは、様々なメディア展開と海外にも及ぶ影響力で、もはや伝説的な作品とも言える『DEATH NOTE』。 少年ジャンプでの連載作品とは思えないほどの衝撃的な内容と、緻密なストーリー展開が大きな話題となりました。 また作品外の話題として、原作者の覆面作家“大場つぐみ”が、「とっても!ラッキーマン」を連載していた“ガモウひろし”なのではないか、という推測が注目を集めました。

■現在は各賞を【作品賞】【主演男優賞】【主演女優賞】【新人賞】の4部門に絞っていますが、第1回では11もの部門賞を設け、それにより多種多様な作品が並ぶこととなりました。

第2回

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■第2回ゲラデミー【作品賞】に輝いたのは『バンビーノ!』。 2007年には小学館漫画賞を獲得、テレビドラマ化もされるなど人気作となりました。

■またこの回では、コミック作品ではなく雑誌である『ビッグコミックスピリッツ』を【編集賞】として選出。 この年、数多くの人気作を世に送り出したことが選出理由となりました。

■一方で【ラジー賞】に選出されたのは『渇きのセイ』。 奇しくも2年連続での能條純一先生の作品となりました。 しかしこれは、能條先生がいかに意欲的・挑戦的な作品の執筆をし続けているのかの証左と言えるのかも……知れません。

第3回

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■第3回ゲラデミー【作品賞】に選出されたのは、その圧倒的なハイテンション・ギャグの嵐で旋風を巻き起こした『デトロイト・メタル・シティ』。 “クラウザーII世”のキャラクターとしての存在感は、他の追随を許しませんでした。 実写映画化の際、作中で主人公・根岸の楽曲として登場する「甘い恋人」が、おしゃれポップミュージックのカリスマ・カジヒデキ氏の手によって楽曲として完成されたことも印象的です。

■また、複数作品に票が集まったため惜しくも選出されなかったものの、熱い童貞マインドを持ち続ける『小田原ドラゴン』先生を漫画家個人を対象に【特別賞】として選出しています。

第4回

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■第4回ゲラデミー【作品賞】は、現在も連載中の『GIANT KILLING』。 選手ではなく監督が主人公で、クラブ運営といった部分にもスポットが当てられるなど、新しい視点でのサッカー漫画となりました。 Jリーグ開幕から約15年という時間が経過した2007年、日本人の“サッカーを観る目”がレベルアップしたことも、この作品が生み出された時代背景としてあるのかも知れません。

■その他、第2回の「ビッグコミックスピリッツ」に続き、この年に創刊された『ジャンプSQ.』を【編集賞】として選出。 こちらの雑誌からは、アニメ化もされた「貧乏神が!」や「青の祓魔師」を始め、多くの人気作が誕生しています。

第5回

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■第5回ゲラデミー賞では、これまでの11部門から部門数を7部門に絞り、反対に【作品賞】【主演男優賞】【主演女優賞】では、これまでの1タイトルから4タイトルへと選出数を増やし、より多くの作品にスポットを当てる形式に変更しました。

■その中で【作品賞】に輝いたのは、とある事情により久々のジャンプ連載作品となった島袋光年先生の『トリコ』。 また【作品賞】ノミネートとして、『宇宙兄弟』『3月のライオン』『聖☆おにいさん』の3タイトルが選出されました。 【作品賞】にノミネートされた全ての作品が現様々な漫画賞を受賞し、またメディアミックス展開がされるなど、全作品とも超人気タイトルと言える作品に成長しています。

第6回

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■第6回ゲラデミー【作品賞】ノミネート4作品のうち、大賞となったのは『バクマン。』。 第1回の「DEATH NOTE」に続き、小畑健(作画)&大場つぐみ(原作)コンビの作品が2度目の選出となりました。 少年ジャンプの内幕(アンケート至上主義など)を描いたことも話題となり、また近年の“漫画家漫画”ブームの火付け役とも言える作品です。

■その他、実写化で話題となり、作者自身のメディア露出の多さも印象的な『モテキ』や、主人公が女子高生野球部員で、野球部の日常をフェティシズムな視線で描くという斬新な内容で注目を集めた『高校球児ザワさん』などが作品賞に選出されました。

第7回

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■第7回ゲラデミー【作品賞】は、選定委員のダントツの支持を集めた『進撃の巨人』と、モーニング編集部主催の漫画新人賞「MANGA OPEN」で大賞を受賞した新人・藤井哲夫先生の原作を、ベテランのかわぐちかいじ先生が作画したことでも話題となった『僕はビートルズ』が受賞。

■『進撃の巨人』は、2013年にアニメ化されると社会現象とも言えるブームを巻き起こし、初連載作品ということもあって作者自身へも大きな注目が集まりました。 さらにはアニメ主題歌を担当した「Linked Horizon」が紅白出場を果たし、また作品の実写化も決定するなど、2013年を席巻する作品となりました。

第8回

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■第8回ゲラデミー【作品賞】に選ばれたのは、『グラゼニ』『Sunny』『星を継ぐもの』『憂国のラスプーチン』の4作品。 その中でも最も票を集めた作品は、プロ野球の金銭面にスポットを当て、これまでの野球漫画とは一線を画す内容で話題となっている『グラゼニ』となりました。

■またこの回より、新人作家へスポットを当てる目的から【新人賞】を設けています。 受賞者は、部活動としてはマイナーな“薙刀”が題材ながら、各処で紹介されるなど話題作となった「こざき亜衣」先生の作品『あさひなぐ』と、「グラップラー刃牙」の板垣恵介先生が企画協力をおこない、その後“土下座観の違い”から袂を分けたことでも話題となった「RIN」先生の作品『どげせん』です。

第9回

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■第9回ゲラデミー【作品賞】はこれまでで最多となる、『ワンパンマン』『暗殺教室』『ハイスコアガール』『テラフォーマーズ』『ハイキュー!!』『俺物語!!』の6タイトルが選出されました。 その中でも、『ハイスコアガール』『テラフォーマーズ』『ハイキュー!!』の3タイトルはすでにアニメ化が決定。 その他のタイトルも各種ランキングで上位となるなど、全てのタイトルが注目されていく作品となっています。

■今回の【新人賞】は、「石田スイ」先生の人を喰らう“喰種(グール)”となってしまった少年を描くダークファンタジー『東京喰種』と、「竹内友」先生の“社交ダンス”をテーマにした『ボールルームへようこそ』です。

第10回

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■第10回を迎えたゲラデミー賞。 その記念すべき回で【作品賞】に選ばれたのは、『七つの大罪』『亜人』『食戟のソーマ』『聲の形』の4タイトル。

■『七つの大罪』は、王道と言えるヒロイックファンタジーです。 ネット上では、言わずと知れた「ドラゴンボール」の作者・鳥山明先生の“鳥山イズム”を感じるといった評価もあるほど。

■また、今回【新人賞】に選ばれたのは、詐欺などの犯罪者を“タタく”ことで金を稼ぐ少年達を描いた「ギャングース」の作者『肥谷圭介』先生と、蛙のマスクを被った猟奇犯罪者を追う刑事の物語「ミュージアム」の作者『巴亮介』先生です。 両作品とも「ヤングマガジン」掲載なのも注目すべき点です。

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